●アイディアが浮かぶには(14/16) - ＨＭＵ 達弥西心

そんなひとり遊びをしていました。

いま、「ひとり歩き」と言っていますが、自分の中ではまったく抵抗がありません。それは私が小さい頃ひとり遊びしていたからかもしれません。連想の素地があったということになるかもしれません。

●アイディアが浮かぶには(13/16) - ＨＭＵ 達弥西心

よーい、で走り出して、ゴールに入ったら時計を見る。走っている間は一切時計を見ないのです。途中でペースを見るようなことはしません。そこで、あるとき１周数え間違えて、とんでもなく早かったことがありました。（自分の）実況中継で、新記録が出ました、と言ったりしていたのですが、何度走ってもそれより早くなることはなく、結局数え間違いだったことに気が付いた、ということもありました。

●アイディアが浮かぶには(12/16) - ＨＭＵ 達弥西心

それからひとり遊びといえば、「走る」ということもしました。走ることとひとり遊びは結び付かないかもしれませんが、自宅のまわりを何周か走って、かかった時間を計るという遊びです。これには、ストップウォッチがあれば最高ですが、そんなものは買ってもらえないから、秒針のついた目覚まし時計を紐でくくって首から下げて、持ったまま走るのです。

●アイディアが浮かぶには(11/16) - ＨＭＵ 達弥西心

最初はどちらかをヒイキするということもあったのですが、それをしてはそれぞれのお相撲さん（紙の力士とはいえ）に申し訳がないと思った時から止めました。あのとき、それぞれの力士に名前をつけるのは楽しかったことを覚えています。名前を付けないとその力士を呼べないのです。ただ紙を切っただけだと、それに人格（？）がないのですが、名前を呼ぶようになって初めて、その紙の力士が一人のお相撲さんになるのです。あまり、連敗が続くと改名したりしましたが、改名しても強くはなりませんでした。

●アイディアが浮かぶには(10/16) - ＨＭＵ 達弥西心

そして、このレースは何とかという選手（もちろんマラソンランナーにもひとり一人名前が付いています）がぶっちぎりですという実況をしながらゲームをします。出た数字によっては、ときどき抜かれたりもします。一人で遊ぶのですが、ズルしないことが大切でした。これは鍛えられました。

●アイディアが浮かぶには(9/16) - ＨＭＵ 達弥西心

そのとき、コイツをヒイキしてやろうとか、参加選手のこれをちょっと勝たせてやろうということが出来ないようにしていました。参加者全員平等になるように、鉛筆に１，２，３，４，５，６と番号を振って、それを転がして出た数字だけ動かすというやり方です。どちらに有利ということがないようにしていました。

●アイディアが浮かぶには(8/16) - ＨＭＵ 達弥西心

他にはマラソンゲームをやっていました。遊ぶのは私一人のマラソンゲームです。新聞紙を広げてコースを描くのですが、４２，１９５?になるように、８４コマとかにします。そしてボストンマラソンとか琵琶湖マラソンというコースを作るのです。橋があって、これを渡ってというように、コースから自分で作っていくのです。

●アイディアが浮かぶには(7/16) - ＨＭＵ 達弥西心

星取表も、１５日間うまく当たるように取り組みを決め、最後は横綱同士の勝負というものです。それから、８勝すると必ず昇進させるとか、負け越すと必ず下げるとか、細かく決めていました。そうやって、何代目横綱、５代目か６代目の横綱ができるまで、毎日、朝から晩までやっていました。

●アイディアが浮かぶには(6/16) - ＨＭＵ 達弥西心

いくらひとり遊びと言っても、何をやっても良いようなゲームではおもしろくありません。こうやったら駄目とか、こうやったら良いとか、そういうルールを自分で決めていたのです。

その頃、相撲を毎日やっていました。ひっくり返した菓子箱に丸く土俵を描いて、厚紙を切って力士にして、その力士全部に名前をつけて、トントン相撲をしていたのです。

●アイディアが浮かぶには(5/16) - ＨＭＵ 達弥西心

思えば子どもの頃から連想は好きでした。私の育った集落には５人ほど同級生がいましたが、男の子は私一人であとは女の子ということもあって、ひとり遊びすることがとても多かったことを覚えています。すると、ひとりで遊ぶためには空想の世界で遊ぶしかないので、ゲームでも自分でルールを作って遊んでいました。